写真
自分の勉強机の隣にいつも貼っている写真があります。
アサヒカメラという雑誌に、"土門拳のこの一枚"というコーナーがあります。
その8回目の写真が、自分の中でそれまでに見てきた写真の中でも印象が強く、思わず書店で買ってきて
そのページを切り取って画用紙に貼って掲示しています。
写真の内容は、土門拳さんが1957年に出された「ヒロシマ」(研光社)の中の一枚です。
時はちょうどイラク戦争の時。
アメリカ軍が投下している劣化ウラン弾の被ばくについて議論があったころです。
そのころに偶然見つけた写真が、広島の原爆で胎内被ばくをした少年が、入院している写真です。
中学の図書室から県立の図書館に問い合わせをしてもらって、ヒロシマを取り寄せてもらいまして、
掲載された写真以外にも眺めてみましたが、衝撃でした。
土門さんの文章にもありますが、"その目は、死という絶対の宿命を宿して…"
見ている自分が吸い込まれそうな迫力のある写真でした。
白黒なんですけど、後にも先にも飲み込まれそうな写真はそれ以外には見たことがありません。
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これがきっかけで広島のことについて詳しく掘り下げ始めるんですが…
写真ってものによっては吸い寄せられるものがありますね。
私も写真を"趣味"としていますが、なかなかそういう写真って狙って取れない。
感覚というんでしょうか、ある種の才能なのかもしれないなと思う時があります。
カメラという機械を使ってはいますが、直感で光景を切り取るところによるのがありますし。。
そんなことを考えた今日この頃です。